ライブロックQ&A

Q. ライブロックはなぜ赤色や紫色なのですか?

Q. ライブロックはなぜ赤色や紫色なのですか?

 ライブロックの表面を覆う赤色や紫色のものは、石灰藻(紅藻サンゴモ)という藻類が繁殖していることを示しています。

 石灰藻は、光合成によって成長し、海水中のミネラル分を取り込んで、赤色や紫色のカルシウムを沈着させて増殖します。石灰藻が持つ光合成色素は、赤色のフィコエリスリン(フィコビリンの一種)というものです。この色素は、青色の光を吸収します。青色の光のほうが水のなかをよく通る環境に適したためと考えられています。

 この石灰藻はハードコーラル(造礁サンゴ)と同じく、サンゴ礁を形成するうえで重要な役割を果たす造礁生物と位置づけられています。

 リーフアクアリウムでは、石灰藻がほどよく付いて、赤色や紫色が目立つライブロックが好まれます。石灰藻は、水槽内で環境の条件が合うと増殖していきます。リーフアクアリウムでは、ハードコーラルを健康に飼育するための目安として、石灰藻が増殖する水槽環境が良いとされています。

関連記事