ライブロックQ&A

Q. 天然ライブロックと人工ライブロックではどのような違いがありますか?

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Q. 天然ライブロックと人工ライブロックではどのような違いがありますか?

(写真上)乾燥させた天然ライブロック(左)と人工ライブロックの擬岩。成分組成はほぼ同じで結晶構造のみが異なる。

 ライブロックは、死サンゴが海中で蓄積された自然岩です。組成の大部分は炭酸カルシウムでできています。

 天然ライブロックは、海中にあることで、水質を浄化するバクテリア(細菌)やアーキア(古細菌)、藻類(植物プランクトン)、海草類、サンゴ、カイメン、ケヤリ、貝類などの付着生物、アミ、ヨコエビなどの甲殻生物が住み着くなど、“海の生きものたちのコロニー”として機能しています。天然ライブロックを水槽に導入したとき、この機能は水槽内での生物層の多様化に寄与します。

 その一方で、必ずしもリーフアクアリウムには望ましくない、カニやシャコ、サンゴに有害なヒラムシや肉食性の巻き貝なども水槽に導入するきっかけともなります。人工ライブロックであっても、海洋で養殖したものは同様の課題を抱えることになります。

 人工ライブロックには複数の製法がありますが、セメントベースの擬岩は成分組成が天然ライブロックとほぼ同様です(結晶構造は異なります)。人工海水による陸上養殖で製造するCORERALリーフロックなら、天然ライブロックで避けることが難しい有害生物の導入リスクを回避することができます。

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